fc2ブログ

据え置きゲーム機戦争祭り。

さて最近、といっても去年から今年の春にかけた辺りに据え置きゲーム機の新機種が発売されたり今年中の発売を予告したり、 ゲームが好きな者にしてはなかなかエキサイティングな年になっている。
簡単に各社の新ハードをおさらいと予想をしましょ。これが今回のテーマ。

■■マイクロソフト■■
ハード名:Xbox360(360)
http://www.xbox.com/ja-JP/
発売済み
■特徴
ハードディスク標準装備。
各種グラフィック機能装備。HDR(ライトを見たときまぶしいしょ、あれ)法線マッピング (とにかく表面を意図した形にボコボコにすることが出来る)その他色々(PS2等では可能でも処理が重かったり、 現実的な方向で作るとデザイナやプログラマが一つずつ作らなければならなかったり、色々面倒だった事が楽になってる)
これらに関して詳しくは↓
http://watch.impress.co.jp/game%2Fdocs/20050929/3dinis.htm
モデムorLAN標準装備(米国仕様=モデム、日本仕様=LAN)また、ネットワークを介し、ゲームの体験版などをダウンロードできる。
ハイデフによる高精細な映像。
基本的にはDirectXなのでPCゲームなどの移植がしやすい。DirectXの技術も珍しいものではないので、 サードパーティーが参入しやすい。
ソフトラインナップ:アメリカでウケのいいFPS(一人称視点ガンシューティング)やスポーツ物が多い、 日本の有名どころからは大型RPGが発売されている。
XboxLiveによりボイスチャットをしながらのネットワークゲームが楽しめる、 日本のハードよりネットワーク機能やネット対応ゲームのラインアップに活気がある。
コントローラーが無線になっている。
本体のサイズは通常のPS2くらいの大きさ。前のXBOXより格段にちっさい。ただ電源が巨大。。。
XboxLiveが普及しているので接続者数が多い。
物理計算によるリアルな動き。

■ハードの強みと弱点。
今年の年末商戦の中ではPS3、Wiiと比べて一年分のスタートダッシュがあるのでソフトラインナップがいいのが特徴。ただ、 日本語対応のソフトが(全体から比べ)少ないのが弱点。ただし、日本向け360は海外のソフトでも動作するので、 日本で販売されていないソフトを通販で手に入れることが出来るのが強み。
日本で遊ぶ分には少々マニア向けのハードとなるだろう。
XboxLiveが普及しているのでネットゲームを遊ぶ時仲間が多い。
欠点として廃熱が凄いという点。その分電気代などが気になるところ。
折角のHDDも容量不足ですぐいっぱいになる。(取替えが可能なので後ほど容量アップも可能)

作成者側にもいいことがある、ハードの基本が従来品(パソコンなど) の延長線上にあるため少々乱暴な作り方をしてもきちんとした動作をするものが作れる。
繊細な作業が減る分作る側の負担が減り作成期間の減少、それによる省コストによるリスクの減少や、 余ったマンパワーを製品のクオリティに回すことが出来る。
日本ではキラーとなるソフトが少なく苦戦をしているのだが本家アメリカでは馬鹿売れらしい。

既に発売済みのハードなので話せる事は多いのだがこの辺で。

■■任天堂■■
ハード名:Wii(ウィー/旧名:レヴォリューション)-
http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2006/index.html
↑任天堂によるWii紹介サイト
今年2006年に発売予定
私見の発売日:多分クリスマス商戦には間に合わせると思われるので、11月か遅くても12月中旬には発売されるはず。
■特徴
加速度センサー内臓wii無線リモコン(効用については後述)
省スペースハード、DVDケース二個分。
24時間省電力オンラインモード搭載
無線ラン搭載
SDカードスロット搭載(予想:PCとの連帯?)
お求め安い価格。(予想:二万円前後?)
バーチャルコンソールにより過去に任天堂が発売したタイトルがネットからダウンロードできる。
 ├ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、ニンテンドウ64、メガドライブ(セガ)、PCエンジン(NEC・ハドソン)。
 └課金はソスト単位。流れてきた情報だが、一本500円と言う説がある。
ゲームキューブのソフトが遊べる。
HDDは内蔵していないが、512MBのフラッシュメモリを内蔵している。
オペラブラウザを搭載している為インターネットが見れるのでは?
グラフィックの性能に関しては特にセールスポイントはない。

■ハードの強みと弱点。最近のニュースなどで見られる情報からの個人的考察。
wiiは何と言っても加速度センサー内臓のリモコンとバーチャルコンソール、この二つがwiiの全てと言ってもいいだろう。
一つずつ説明していこう。
先ず加速度センサー内臓リモコンだが、これだけ聞くとなんだか凄いものに聞こえないが、要は、 リモコンの動きを感知してゲームに反映してくれること。
たとえばテニスゲームなどで、プレーヤーがあたかも、テニスのラケットのようにリモコンを振れば、 画面のキャラクタもそれにあわせラケットを振る。と言った具合だ。
今までの操作ではボタンのタイミングや連打、スティックの動かし具合などと言った直感的とは離れた操作感だった。 ゲーム中のキャラクターを操作する、ラジコンのようなものと言える。
Wiiリモコンは操作と言うよりプレーヤー自身が画面の中のキャラクターになり、リモコンを振る。
ボタン操作による画面との壁がなく、ゲームとの一体感がある。操作系ではアナログスティックに次ぐ発明だと思う。

それじゃぁ今までのゲームの操作は出来ないのか?と言うとそうではなく、本体リモコンには四個のボタンと十字キー、 有線で接続するヌンチャクと呼ばれるジョイスティックユニットには二個のボタンとジョイスティック、 リモコン同様の加速度センサーを備えている。
Wiiリモコンには赤外線ポインターが備え付けられていてリモコンを指した方向に画面上のポインタが追従すると言った機能がある、 ガンシューティングの時などは大いに活用されそうだ。また、Webブラウジングの時にはマウスポインタとして効果を発揮するだろう。
これが今の所各メディアに発表されている既存の範囲と、それらから予測された機能。

次にバーチャルコンソール。言ってしまえばもう生産していないハードのソフトを有効利用すると言う事。
基本的にはエミュレーターなので特にこれと言ったWii対応作業はないだろう、普通のハード乗り換えと比べ作業は少ないだろう。
これによりwiiが対応しているソフトが凄まじい数になる事になる。今の所対応ソフトは発表されていないが、XBOX、 PSと比べてダンチになるのは確かだろう。
かなり強烈なスタートダッシュが期待できそうだ。

さて褒めちぎってみたもののWiiも完璧なマシンではない。
機能やソフトの売りは大きいがグラフィックやマシンパワーの宣伝はほとんどされていない。 現在任天堂から発表されている物の画像から推察するにゲームキューブやPS3、360から比べると進化したところは少ない。
大型RPGなど、グラフィックの美しさがゲームの評価の内に入っているものは作るとき苦労するだろう。
任天堂からすればグラフィックに訴えなくても売れるゲームが出来ると言うことだろう。 サードパーティーから見てもグラフィック周りの強化をあまりしなくていいと言うことは組織内部をあまりいじる必要がないということ、 結果的には投資の少ないゲームでも投入しやすくソフトが増えると言うことだ。 今まで企業に蓄えられた技術が急に過去のものにならなくて済むのは企業として嬉しいし、個人的のも嬉しい。

サードパーティーを牽引しつつユーザーの注目を集めている、今年の年末商戦の本命と言ったところだ。


■■ソニーコンピューターエンタテイメント(SCE)■■
ハード名:PLAY STATION 3(プレイステイション3/プレステ3/PS3)
http://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20050517_ps3.html
↑ソニーのPS3紹介サイト
http://playstation-3.seesaa.net/
↑PS3追っかけサイト、各種情報マトメサイト。
発売日:今年中(Wii同様12月商戦には間に合わせるだろう、多分)
■特徴
なんといっても高性能、この先5~6年は家内安泰。特にこれと言って、 心踊らされる機能はないがPS2の後継機としては申し分ないスペックを誇る。
CELLプロセッサとグリッドコンピューティング(効用は後述)単純な数字では最大4GHzの動作周波数。
20GBのHDD搭載
無線コントローラー、加速度センサー付き(Wiiで搭載される事を聞いてあわてて搭載した)
Wi-Fiと10/100/1000BaseLANを標準装備
大容量ブルーレイディスク対応(読み込み専用)
メインメモリ256、VRAM256
その他色々PS2から比べ飛躍的にスペック上昇
対応ソフト:PS/PS2/PS3
価格は6万前後。
風邪の噂で消費電力は600W近くあると聞く。
と、なんとも殺人的なスッペクを誇っています。


■ハードの強みと弱点。最近のニュースなどで見られる情報からの個人的考察。
ハードの強みは説明する必要がないくらい向上しています。自称スーパーコンピューター級の性能によりゲームはまた一歩階段を登るのでしょう。
各ソフトメーカーも途方もない高性能が生み出すグラフィックや物理演算能力を賞賛しそのスペックをフルに活用して、 美麗なグラフィックによりハードを牽引する。
と、SCE他各社は言っています。
事実PS3の高性能にはヨダレがでるのだが、結局のところ値段と維持費、ソフト単価が気になる所。
本体は「安い版」で6万前後、正直高い。ゲームにこれだけの投資を行えるのは一体どれくらいのユーザーなのだろうか?  逆にこれだけの投資をさせられるソフトがあるのだろうか? 各人によりそこの部分は変わってくるだろうが、 少なからず爆発的な普及はしないだろう。
性能を見た際の値段は確かに安い位だ。だが単純に6万と言う数字だけ取ってみたら手が出しにくい。
まだプレイアブルのソフトがないので、どうにも判定が下しにくい。

開発側からはどのように見えるのだろう?
先ずCell、詳しくはここを参照(PDF、重いので注意)
http://www.scei.co.jp/corporate/release/pdf/050208a.pdf
↑ソニーやIBM東芝によるCellの紹介
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0209/kaigai01.pdf
↑Cellの仕組み。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0209/kaigai154.htm
↑参考に。
簡単にCellを説明すると、普通のCPU(パソコンの頭脳)は一度にこなす作業が一つなのだが、 Cellは作業領域をたくさん持っているので一度に複数の作業をこなす事が出来ます。
従来のPC用CPUとは10倍くらい性能差があると言われています。
グリッドコンピューティングとは簡単に言うとネット越しに性能を分け合う機能である。
例えば、AとBとCがネット上に繋がっていると考える。Aがバリバリ稼動していてBとCが性能をもてあそばせていたら、 BとCはネット越しにAの仕事をお手伝いしてくれる。 単機では出せない性能が期待できるのだが接続しているネット回線の速度に依存するのでその性能は未知数である。

Cell。こいつがなかなか厄介でスペックを引き出すのにかなり苦労するらしい。グランツーリスモを開発している所でさえも、 現段階で1/2の性能しか出し切れていないとの事。
つい最近あった「みんな集まれPS3友の会」(みたいな物)でもリアルタイムでプレイできるものは発表されなかった。
それだけ低級の部分のとっかかりに苦労しているのだ。

グラフィックはどうだろう、SCEの方でグラフィッククオリティに精査をかけているそうで、 一定のレベルに達していないと企画が通らないらしい。
SCEが求めている分人手が掛かかり、その分ゲーム全体のボリュームを削がれては話になりません。
グラフィックとゲームのボリュームを保つ為に大量の投資が必要になり会社側にはデメリットが大きいと言えるのではないでしょうか?
ただ、デメリットが大きい分、なんとしても成功させなければならない為、ソフト一本一本に掛ける作る側の情熱は大きくなります。
その分、粒ぞろいになるだろうと予想できる。
反面、ハズレを作ってしまった時に企業が受ける損害は大きい。
それじゃあ現場単位で見たらそんなに最悪なのか? まだPS3の開発には関わった事がないのでなんともいえないが、 PS2の延長と考えるのなら次なように考えられる。
高性能なため無駄ポリゴンがあっても平気。ライトをリアルタイムで計算できるのでその分作業が浮く。と挙げればやな事ばかりとは限らない。 360同様乱暴に作っても動くのなら歓迎したい。

資金をかけたからといって売れる訳でない、市場の規模は成長を続けているとは言え一本のソフトの売り上げの頭打ちは存在する。 予想されうる利益に見合った投資でハイクオリティな物を作るとなると、どこかにシワ寄せが来る事になる。
ソフト単価か? ゲームのボリュームか? 一部オンライン対応にして月課金にし小金を稼ぐのか?  各社どのような戦略を立てるのかが気がかりである。
グラフィックの性能などが上がったりしたのはいいのだが、特にハードだけで引っ張る要素が見えないので、 いかに魅力あるソフトを制作できるかが課題になる。

ブルーレイディスクだが容量が大きい分ゲーム以外のコンテンツをソフトの中に組み込めるかもしれない。
例えば最近の映画などでよくやっているメイキングビデオや映像特典を付ける事が出来る。
ゲームのデータも乱暴に作ってもあふれる心配がないのでそこのところは作業が楽になるか。また、各国翻訳を一本にマトメ、 言語の違いによる生産分けの必要をなくす事も可能だ。
マシンスぺックのお陰で楽になっているところがあるのは事実。

クリスマスまでに揃うソフトの種類とCM宣伝によってどうなるか解らないダークホース。

■なんとなくまとめ
各社個性が出ているが、どの機種もネットワーク機能を標準装備しているのが今回の新ハードの特徴だ。

ゲームにはアタリショックを抱えていてそれをどのように回避するのかが今回の推察から予想される。
アタリショックとはソフトのラインアップを増やす為にどんなクソ企画も開発販売し面白くないゲーム、 いわゆるクソゲーが氾濫しハードが廃れることを言う。

まずWiiはバーチャルコンソールにより下地を作っておいてその上に、いまだユーザーの体験した事がない操作感覚で、 今まで愚にもつかなかった普通のソフトを真新しい物に変えて見せている。
ユーザーが操作に慣れ、飽きてしまった時が正念場になるだろう。予想だが、これはハード発売から2~3年位で発生するだろう。

PS3はソフトの制作単価を底上げしてパワーのない企業の参入を拒み、ハイクオリティを一定に保てるようにしている。 だが参入しにくい分ソフトが少なくなりハードの魅力が廃れてしまうのではないだろうか、という事が気になる。 高性能のお陰で5~6年は第一線で活躍できるだろう。

360はというと、母体のマイクロソフトが資金豊富な為に、少しの売り上げ下降もへの河童。 またPCゲーム開発から培ってきた技術を転用できるのでサードパーティーがつきやすい。ゆえに、 最も後発に家庭用据え置きゲーム産業に登場した割には、他と肩を並べるソフト開発パワーを持っている。 またネットワークゲームの面でも日本企業よりも大量のノウハウがあるのでそこも強みだ。


最後に各社指導者の犯行声明w
http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20060512nt06.htm
↑読売オンラインより。
任天堂の社長、岩田氏と言い、マイクロソフトのロビー・バッグ、と言い、今後の戦略がハッキリしているのに比べ、SCEのクター (久多良木健)社長は今後の戦略がハッキリしないんだよね。。。ちょっと心配。

スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック

アタリショックについて-ポイズン ゲーマーミーティング

アタリショックアタリショックとは、広義ではゲームソフトの供給過剰や粗製濫造により、ユーザーがゲームに対する興味を急速に失い、市場需要および市場規模が急激に縮退する現象を指す。狭義では1982年のアメリカ年末商戦で発生したコンシューマーゲーム|家庭用ゲーム機の

アタリショックアタリショックとは和製英語であり、広義ではゲームソフトの供給過剰や粗製濫造により、ユーザーがゲームに対する興味を急速に失い、市場需要および市場規模が急激に縮退する現象を指す。狭義では1982年のアメリカ年末商戦で発生したコンシューマーゲーム|家

お嬢様をいいなりにするゲーム(外箱付)

お嬢様をいいなりにするゲーム(外箱付)・レッスンの王様 プリンシプル・オブ・ゴルフ Part(2) ショートゲーム ...・テスト期間きましたよ+ゲーム作成・TEVA(テバ) Maceo Cork 25.0cm スターフィッシュ(SF)・模倣罰 あとがき・ヤフーキッズに驚き!Yahooowwwwoooaah!