2005/12/06
アムールヒョウの実態?
お初にお目に掛かります。Culture maker (以下CMと略) 運営チームの藤 秋人 (記述するときはもう、秋人まで省略) です。昨晩、何気なしにNHKを視聴しているとロシアのアムールヒョウに関するドキュメンタリーが放映されていたので、 なんとなく見続けてしまったのです。
アムール川と言えば、モンゴルからずうっと中国やロシアを経て、オホーツク海に注ぐ長い川な訳ですが、 私は、" アムール " と名がつく生き物を アムールトラしか知らなかった。同じ猫科の動物だから考えてみれば、ヒョウがいてもおかしくないよね…
そのアムールヒョウ。やはりと言うか、なんと言うか絶滅の危機に晒されているようで。最近では鹿牧場に忍び込んだり、飼い犬を襲ったりと生きる為に何でもやるようになったとか。番組では、淡々とその様が放送されていた。それは、 絶対観察者としての視点で、そこに善悪の判断を許してしまうような民放の番組とは違った。
さらにアムールヒョウの生息域がどんどん狭まり、近親交配が多いらしい。 " 交配 " と言うと犬の犬種をどうこうするように聞こえてなんでもないように思える。だが、実際のところ動物における近親交配はそのまま、 人間で言うところの近親相姦に直結してしまう。
さらに近親交配が進むにつれて、生物種として緩やかな死に向かっていると、番組に登場した研究者が寂しそうに言っていた。
これらヒョウやトラが追い詰められている原因として、やはり人間の開発が挙げられていた。 ヒョウもトラも肉食動物として確かな破壊力を持っているのは間違いないが、 人間の開発によって自分たちのエサである草食動物が淘汰されてしまえば、やはり連鎖の上位にいる彼らもまた淘汰されてしまう。
素人目に見れば、ヒョウもトラも同じ猫さんなので、どうにかならんもんか? と思うのだがそうもいかないらしい。 ヒョウはやっぱりヒョウだし、トラもトラでしかありえない。
ヒョウは細くて長くて強い猫さん。トラはずんぐりむっくりした猫さん。そんな風に家庭で保護できるものでもない。
これら、ヒョウやトラの生息域の減少は、資本主義化したロシアの現状がそうさせたとの指摘もある。多方面、違った切り口から見れば、 環境保護や政治体制の是非は、あっさりと変わってしまうことを実感してしまった。
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