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オンラインゲームのイザコザで殺人(中国)

どうもお久しぶりです、運営の近藤です。

ここに書かれている元のネタは会社で偶然見つけたニュース記事なので部分的に間違っているかもしれませんがご了承ください。


オンラインゲームって知ってますか?
インターネットを介して複数のプレーヤーと一緒にゲームを楽しむもんです。
特に熱狂的なファンが多いのがMMORPG(大規模多人数オンラインロールプレイングゲーム) だろうと思いますがちょっと前に中国でそれ関連のユーザー同士のイザコザが殺人事件に発展することが起こりました、 今回はそれについて考察をめぐらせようと思います。

MMORPGとは、プレーヤーが自分の分身となるキャラクターを操作し敵を倒し、 レベルアップさせゲーム上で知り合った仲間とパーティーを組み、より強力な敵に立ち向かう。
といったものが大体の概要で、プレーヤーは何十時間もかけてキャラクターを育成します。

純粋にゲームの内容だけ取ってみればどこで死人が出るのかまったく解らない、ましてそれが殺人に発展するのか疑ってしまうが、事実、 一年のうち色々な方法で何人か死人が出ている。


今回の話を理解し、考えるには以下の事を理解していて欲しい。
ゲームの中には固有のアイテムがあります、それは鎧だったり剣だったりキャラクターを強化する為のものがほとんどです。

強力なアイテムや貴重なアイテムを持っていれば他のプレーヤーから羨ましがられたり、手に入れたときの達成感や満足感はかなり大きいもの、 と言った感じになっています。
物の例えを言うなら「貴重な本」や「クラシックカー」がこれに当たるでしょう。 そのものの価値を理解している人には凄く貴重なものに見えますが、解っていない人からすればただの「古い本」と「古い車」 に見えてしまうように、ゲーム内のアイテムも他人から見ればただの電子データでしかないのですが本人にはとても大切なものなのです。

さて、今回の事件と言うのはこの貴重なアイテムの売買と法律に掛かってくる問題です。
事の顛末を暫しご覧ください。

中国人男性A氏は友人のB氏にとあるMMORPGの貴重なアイテムを貸し出していました、 ですがB氏は何を思ったかAさんから借りたアイテムを(Aさんに無断で)現実世界の誰かに現金と引き換えにあげちゃいました、 つまり販売したと言う事です。
怒ったAさんはBさんの家に行き、何かの弾みで殺してしまいました、Aさんは警察で「殺すつもりはなかった。 なくなったものはどうしようもないので、アイテムと交換した現金を受け取りに行った」と話していました。
さて、ここからが問題で、、、
中国の法律では「ゲーム内で手に入れたアイテムを資産とは見なさない」 と言うものでAさんのアイテムを他人に売っ払ったBさんは何の罪に問われないのです。
えぇそうです、Bさんは法律の上では清廉潔白なのです(これが家や車だったらBさんにも被る罪があったのですが)。


「ゲーム内で手に入れたアイテムを資産とは見なさない」と言った考え方はまあ当たり前か、とは思いますが。 ポイントで交換するのならまだしも円やドルで交換できると言う事はその時点で資産価値が生まれるのではないか?

ちなみに、ヴァーチャルアイテム(ゲーム内のアイテム)を現実のお金で取引することをRMT(リアルマネートレード)と言って、 オンラインゲームの誕生と時を同じくして発生した事です。
日本でRMTは法律で禁止されていて、よくHP上で見かける「アイテム購入」 はポイントを購入しそれをアイテムと交換すると言った方法を取っています。

仮にヴァーチャルアイテムに資産価値を持たせたらどうなるのでしょうか?
先ずコンピューターデータなので無尽蔵にコピーする事が出来るかもしれません。
では管理会社のサーバーに保管すればよいのかと言うと、 今度はそのサーバーを金融機関につかわれるシステム並みに堅牢に作る義務が発生します。
等々、考えられる問題は沢山あります。
今のところヴァーチャルアイテムに資産価値は持たせない方が懸命なのですが、
今回のような事件が起これば、被害者のはずなのに法律上では何の被害も受けていない事になり、どうにもやりきれないことになってしまいます。

しかも大変な事にRMTの市場は年々拡大していっています。 ゲームを運営している会社とは別のサードパーティーがRMTの市場を提供していて、運営会社が「やめてけろ」 と言っても聞かない業者も居るようです。また個人間のRMTもあるらしくもし裁判沙汰になった場合はどのように対処するのでしょうか?

と、まぁこういった問題は業界の中でもよく話題に上がるのでそのうちきちんとしたルールが出来ると思いますが、 今のところ個人がこの手の問題に見舞われない対処として、RMTをしないのがっ手取り早い方法です。
みなさんくれぐれも気をつけてくださいね、自分だけではなく親族や友人にもです。

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香田証生氏殺害のテロ組織メンバー 逮捕

 こんにちは、CM運営チームの秋人です。
 カテゴリ、国際・国内情勢では日頃問題意識を何かしら持っている諸兄に、事実と筆者の見解をお伝えする意思を持った一種の報道・ 論説をつづってゆきたいと思います。

 今日は、国際記事と国内記事を別のエントリにして書いて行こうと考えております。

 尚、筆者の記事は明らかな意思を持って書かれた記事であることに注意すべきであり、筆者の論説と反対の意見・ 論説があることを予め断っておきます。
 読者諸兄は、是非本稿末尾にある反対の論説をつづった参考サイトもご覧頂きたい。

■ 国際

■(国際) 香田証生氏 拘束・殺害の男がイラク内務省対テロ部隊により逮捕
・ソース記事:香田さん殺害 拘束の男が自供 「陸自撤退拒否で…」供述
・ソースURL: http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060302k0000e030014000c.html
・ソース記事:香田さん殺害を自供、アルカイダ系テロ容疑者を起訴
・ソースURL: http://www.asahi.com/international/update/0302/007.html

 2004年。混迷する戦後イラクに一人の青年が降り立った。彼の名は表題にあるように香田証生氏。 ワーキングホリデー先のニュージーランドから、『とりあえず見てみたい(後に挙げるまとめサイトより)』、 『自分探しに(当時の報道より)』、と言う定かではない動機でイラクに向かった。2004年10月末、武装勢力に拘束された彼は殺害された。

 イラクに旅立った日本の民間人(何の活動もしていないという意味)で始めての死者であり、 激しい動揺と論議が当時の日本を覆ったのである。

 彼を拘束した武装勢力は以下の要求を行っていた。

  1. 日本国陸上自衛隊の早期撤退

 この一点のみである。
 身代金などは要求されず、武装勢力と共に流れた彼の声は悲壮感に溢れていた

 同年の四月に、今井・高遠・ 郡山三氏が同じくイラク武装勢力に拘束され交渉の末、 無事に帰ってきてから国内では自己責任論 (注1) が渦巻いていた
 彼は最終的に殺害されてしまった。同情的な声と同じくらい批判の声が募った。遺族に取って見れば静かに冥福を祈りたかったのだろう。 憤りもあったのだろう。
 しかし、時はそれを許さなかった。当時、自己責任論と対極にあった市民団体レベルでの政府抗議行動の神輿として担ぎ上げられてしまったのだ。  

 同年四月の三氏人質事件においては、人質家族がテロリストの大義を見ようによっては擁護し、拘束された責任は政府にあり、 政府の政策変換を迫っていた。その姿は意思を同じくするな市民団体からは支持され、 一方で国際政治に明るい者からは敵対的扇動行為と非難された。

 そのような背景の中、彼の悲劇は弄ばれ、 政治のパワーゲームに利用され続けたのだ。

 この事件そのものを振り返り、筆者の見解は今も昔も変わらない。
 リスクは政府によって生まれたものでは無く、彼の行動によって起こったこと。

 そして、幾ばくかの月日が流れ、容疑者が逮捕されるに至ったのである。

 ――今回本稿は、当時を振り返りつつ、これらの平和活動と危険地域への渡航について、読者に一考を促したい趣旨でつづるものである― ―


 今や、イラクなど市民団体からすれば過去の事となりつつある。それは、地震に伴う津波であり、米国のハリケーン被害であり、 レイテ島の地すべりが彼らの心を掴んで離さない。
 当時、彼の魂を利用し続けた政治活動的な市民団体は、新しい口実を元に政府に対し自称良心の抗議を繰り返し、 政府にそれみよと援助活動を続けている。
 今も内戦の危機にあえぐ、アフガニスタンやイラクに残るのは、本当の活動家とNGO、各国政府の援助隊のみ。

 ソース記事の中で、容疑者とされた男は語る。

「最初は、身代金を奪い開放するつもりだった」
「上層部から、自衛隊撤退の要求を盛り込む様指示された」
「何をしにきたのか分からなかった、スパイだと思った」

 これを持ってして、彼の行動を私はやはり擁護できない。
 しかし、彼の魂の安寧は守られるべきである。
 そして、奇しくも今年陸上自衛隊はイラクから撤退するという。

 当時、政府批判を繰り広げ、自衛隊撤退を叫び、 テロリストは憂国の士であると騒ぎ立てた彼ら出自不肖な市民団体・NGO。テロリストは、テロリストに過ぎなかった。 仮にそれを単なる交戦団体と割り切ったとしても、 国際法に反する事は明確である。

 我々は警戒しなければならない。それは、安易に戦争を叫ぶ指導者と、 安易に平和を叫ぶ勢力である。両者はトランプの裏表に過ぎないと言う事だ。

 2004年に起きた人質事件は、ぬるま湯に浸りきった我々に現実の辛辣さを思い知らせるものだった。 彼の犠牲を繰り返して良い筈がない。

 国際情勢とは、決して一般人と無関係ではない
 遠く異国の地にて果てた若い命に安らかな眠りを。
 読者諸氏には改めて、胸に手を置いて冥福を祈っていただきたい。

 

注釈
注1 自己責任論

 自分の行った行動に関するリスクは、自らが蒙る。また、それによって生じる利益もまた自らに還元される。しかし、 それらについて第三者は責任を取らない。あくまで自分自身でその行動・言動の責を負う概念。
 自由主義社会に置いて、行動に対する考え方の根底をなすものである。

 当時は、未だ政府の政策に異を唱え独自の行動を貫く者たちについても、 最後まで政府が尻拭いをしてくれるだろうと言う安直な思想に対し、一喝を入れる言葉として流行した。
 しかし、良く考えればそれはまったく常識の範疇であった。

参考資料

香田証生さん人質事件まとめ -- 当時の報道や経過、関係者の証言などがある
イラク人質問題の本質 -- 本稿とは反対の立場で書かれた文章集、2004年4月事件について多数のコラムが掲載されている。